2011年11月22日火曜日

『この世の果て』

私は野島伸司のドラマをよく見るんですが、

先日久しぶりに『この世の果て』というドラマを見ました。

このドラマを見る時はすごく精神力を使います。

今日はそのドラマの、あるセリフについて日記を書きます。


『俺の想像だが、おまえは父親に愛されたことがないな。
幼い頃、父親に愛されなかったと感じる少女は、
自分が悪い子だからだと思ってしまう。
やがて成人して恋をしても、その潜在意識は消えない。
だから、男が駄目な奴でも、それは自分のせいだと思ってしまう。
その女は母性的であるとも言えるが、心理学的には完全な病気なのさ。』


このセリフが、
私の心には深く刻まれています。

はじめてこのドラマを見たのは確か小学1年生で、
母が録画して見ていたのをよく一緒に見ていました。

それから中学生、高校生、大人になっても
このドラマを見て来ましたが、

いつもこのセリフのシーンで私は胸がザワつくのです。

このセリフが好きなわけではありません。
そしてこのドラマが好きかと聞かれたらYesとは言えません。

それでも私が今まで見て来たドラマの中でこれほど
胸に刻まれた言葉はないです。


うちに父はいなかったけど、
私はそのことを不幸だと思った事はなかった。

愛されていなかった?

そんなこと、考えたらきりないじゃない。

分からない。でも、このセリフは胸が痛い。

必死にしまってきた心を
一瞬にして開かれているようで。

こんな風に私はドラマだったり映画だったり歌詞だったり、
そういうもので「自分のこと」を知る事がある。

でも、そういう共感を越えた、
シンクロするほどのものが私には大事なんだと思う。

楽しんで見るものではないけれど、
正座して向き合うような作品。

こういう作品に出会えてよかった。


みんなにもシンクロする言葉や作品があるんでしょうね。
良かったら教えてくださいね!!

2 件のコメント:

bashi さんのコメント...

そのドラマの言葉に
凄く良く似た言葉が「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画の中でも出てきます。
僕自身が好き、というか感動したのは
「神様はこの僕に”声”をくれた。きれいな花見られるこの”目”をくれた。”きれい”と感じられる”心”をくれた。それで僕はあの人に 何を返せた?」という歌詞です。
fra-foaというバンドの「澄み渡る空、その向こうに僕が見たもの」という曲です。

かいら さんのコメント...

テレビみてると、突然グサッてくるような言葉みみにしますよね(>_<)