2011年7月16日土曜日

私にとっての音楽

私はBEBEの活動の他に
趣味でバンド活動をしています。

メンバーは家族全員と、友達。
総勢11人。

そのメンバーで昨日、
ライブをやりました。

本当に身内だけでやる手作りライブです。

だけど本番は震えるくらい緊張するし、
泣くし笑うし、
趣味といえどガチンコでやっています。

この活動の目的は、
お金も名誉も関係なく、
本当に心の許せる人たちと、
心が動く音楽を奏でることです。


心の許せる仲間と音楽をやっていると、
分かることがあります。

どんなに深い関係でも、
簡単にいい仲間になるわけではないということ。
簡単にいい音楽が作れるわけではないということ。

当たり前なのかもしれないけど、
これがとても悩むのです。

例えるならバンドは家庭と似ているかもしれません。
どんなに強い繋がりがあっても、
簡単に良い家庭は作れないものです。

今回もライブまでの間
とても悩みました。

どんなに一生懸命やっても、
一人よがりだったり、
結果がついてこなかったり。

メンバー同士で喧嘩があったり、
遠慮があったり。
バラバラになっていた時期もあったり。


昨日を全員で迎えられたことだけでも、
奇跡のように感じました。

けれど本当の奇跡は
みんなでいい音楽を奏でようと
心を持ち寄って集まれたことだと思います。

全員が持ち寄ったその想いは
音に込められたと思っています。


私の家族は、
家庭としてはバラバラだったかもしれません。
けれど、このバンド活動を通して
血の繋がりを越える結束を築けるようになったと思います。

私は娘として最低だったかもしれません。
迷惑ばかりかけて親孝行もできていません。

だからこそ、バンドでは何か返せるように
これからも頑張っていきたいと思います。

もし、こういう活動をしていなかったら
私は音楽の楽しさや、
優しさを知る事はなかったかもしれません。

そして音楽がなければ、
うちの家族は家族になれなかったかもしれません。

音楽に私はどれだけ救われているのでしょう。

私は、音楽に生かされています。


これからも良い音楽を目指して
悩み闘いながら、
一歩一歩進んでいきたいと思います。

2011年7月5日火曜日

たばこのこと

小さい頃から、

タバコの匂いに落ち着く気がしていた。



親はヘビースモーカーで、

私はその匂いの元で育ったからだろう。



おばぁちゃんは大の禁煙家で、

うちの母へいつも口うるさく禁煙を訴えていた。



幼いながら、「好きにさせてあげればいいのに」と思っていた。





高校のとき、

はじめて本気で好きになった人がいた。

彼は喫煙者だったけど、

私に禁煙すると宣言した。



私はなんの疑いもなく、

辞めるのだと思っていたし、

なんだかその宣言が、

愛情のようにも感じて嬉しかった。



けれど彼は

私の知らないところで吸っていたし、

私も匂いで気づいてしまった。



タバコなんていくらでも吸ってくれと思った。



たかがタバコの嘘が、

幼く、純粋だった私にはあまりにも痛かった。



私が18の頃、

母が40歳になったら禁煙すると宣言した。



母は、「筋を通す」ことを

信念に持ってる人だったから、

母が辞めるって言ったら

きっと本当に辞めるんだろうと思っていた。



��0の誕生日には禁煙グッズをプレゼントした。



けれど母は三日も持たなかった。

堂々と言い訳をして私の前で吸い続けた。





そんな風に

人が禁煙を失敗する度に、

胸のどこかが冷えていくのを感じてた。





私はタバコを吸う事を悪いとは思っていない。



きっと音楽や、宗教と変わらない。

それが必要なら、

多分誰がなんと言おうと必要だから。





私だって分からずやではないつもりだ。

私にだってどうしても必要なものがある。



たまたまタバコは吸っていないだけのことだ。



分かってる。





けれど今は、タバコの匂いが

私の傷に触れていくのは確かだ。





きっと私は愛を持っても

太刀打ちできない人間の弱さに

悲しくなってしまうのだ。



何も悲しいことではないはずなのに。



人はとても不安定なもの。

バランスを整える為に

必要なものがあるだけのこと。





愛だけで人は救えないのだろう。













タバコの匂いが

いつまでも私について離れない。



「愛だけでは救えない」



と語りかけるように